First Communion (初聖体) (6)

July 1763

ジャルジェ夫人は 木陰で本を読みながら子供達が庭園の噴水で水遊びをするのを見ていた。静かな夏の昼下がりは頭上の木の葉が風に揺れてたてる、さわさわという音と、 子供達の楽しそうな笑い声で溢れていた。

女中がレモネードのピッチャーとグラスをのせた銀のトレイをテーブルの上に置くと夫人が子供達に声をかけた。

「オスカル、アンドレ、あなた方も冷たいレモネードをいただきなさい。」
二人が喜んで夫人の側のベンチに腰掛けると女中がレモネードを差し出した。二人の濡れた髪の毛が太陽の光を受けてきらきらと輝いている。喉の乾いた子供達は瞬く間にグラスのレモネードを飲み干した。

夫人がラベンダーの香りのするハンカチでオスカルの鼻 に付いたレモネードを拭いながら尋ねた。

「オスカル、『子供達のミサ』はどうですか? 新しいお友達はできましたか?」
女中に二杯目のレモネードを注いでもらいながらオスカルが答えた。
「はい、母上。アンドレや母上の言った通りでございました。」
「私達の言ったとおり、ですか?」
「はい。女性と言うのは姿形を誉められるととても幸せになる様です。ミサで一諸のご令嬢達も僕がいつもローブや髪飾りを誉めておりますので今ではもう僕に会うのが待ちきれないようです!」
「それは、それは。」
夫人がさも可笑しそうに微笑んだ。

「アンドレ、いくぞ!」
「うん!」
降り注ぐ日差しの中で、二杯目のレモネードを飲み干した子供達が又噴水の方へ駆けて行くのを夫人が優しく見守っていた。

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Re: No title

G様、カテゴリー違いの指摘有り難うございます。直しておきました。これからもよろしくお願い致します。

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Re: No title

G様、又いらしてくれて有り難うございます。
Into the fire we go 気に入ってもらえて嬉しいです。
どうしても生きていてもらいたかった二人。じゃあ、どうしたら良いか...と考えて妄想しました。
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Missy

Author:Missy
はじめまして!Missy です。日本語はまだまだ未熟ですが,ここはそんな私の妄想で暴走している AO主義のベルばら二次創作サイトです。
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