Déjà vu (デジャヴュ)   (5)


ジャルジェ将軍とアンドレが大広間に戻ると皆はバルコニーに佇んでいた。二人を見るとそれを待っていたかの様にジャルジェ夫人が言った。
「それでは私達はベルサイユに戻ります。あなた方もお達者で。」
二人に別れの挨拶をしながらジャルジェ夫人が言った。
「私もおいとまします。ベルナールをまたせておりますので…」
オスカルがロザリーの手を取った。
「ありがとう,ロザリー。お前には世話になったな。」
「いいえ,オスカル様。私は何も。バステイーユ後、音信不通だったオスカル様とアンドレを案じて奥様が家へ使いをよこしたのです。その後二人のご結婚の計画をお知りになり、何かなさりたいと…」
「そして奥様から私に連絡が着た時には驚きましたが、私にとって恩人のアンドレとオスカル様の為に役立てたのは光栄です!」
ヴィルジニーも嬉しそうに答えた。
「そして今夜はオスカル様とアンドレは我が家の南棟にお部屋を用意してございます。御気兼ね無くお使い下さいませ。勿論,人払いしてございますのでご遠慮なく…」 
ヴィルジニーが二人に悪戯なウィンクをしてみせた。オスカルがヴィルジニーの言葉が何を意味しているか気づいて顔を赤らめた。

***********

皆が去った後二人はバルコニーに佇み抱擁し合っていた。
月の光だけに照らされてアンドレの腕の中で微笑むオスカルは余りにも美しすぎて何故か涙が止まらない。その涙をオスカルの柔らかな唇が吸い取った。オスカルの薔薇の甘い香りと柔らかな体の暖かさが腕の中に心地よい。もう何年になるのだろう。この腕の中の人を心臓が引き裂かれる程思い、焦がれてきたのを。 二人は熱い口づけを交わした。
「オスカル…愛しているよ」
何度も繰り返し囁きながらオスカルを抱き締める。
「私もだ…アンドレ。愛している…」
幸せに浸りながらもアンドレは又、不思議な既視感を感じていた。十数年前に聖エイダンが見せてくれたのはこの夜の事であったとは,あの日のアンドレには知る術も無かった。

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Missy

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