Blind Fold (目隠し)  (2) 

オスカルは屋敷に着くのが待ちきれない自分がちょっぴり恥ずかしかった。まるで降誕祭前夜の子供の様に期待と好奇心で一杯だ。

アンドレは一体何を考えているんだ? 屋敷に着くとアンドレはくるくると動き回って忙しそうに働いていた。
「オスカル、湯浴みの支度が出来たぞ。」 
「湯浴み?」 
「ああ,夜風が冷たかっただろ? ゆっくりと体を温めておいで。」 
オスカルは素直に浴室に向かった。こういう時のアンドレは何を聞いても無駄だ。自分だけが知っている秘密が嬉しくてたまらない様に悪戯な微笑みを浮かべている。 今夜の湯には胸の病に効くというラベンダーとローズマリーの香りがする。オスカルが浴槽に浸かると爽やかな香りの湯気が広がる。それを胸一杯に吸い込むと体中の緊張が溶けて流れ出て行く様だ。ゆっくりと湯に浸かりながらこれから何が待ち受けているのかと考えていた。 すると静かに浴室の扉が開きアンドレが入って来た。
「俺も良いか?」 
一糸纏わぬ姿で佇む彼はギリシャ神話から抜け出したアポロンの様に美しい。思わず吐いてしまった溜め息を耳の良いアンドレは聞き逃してはいなかった。そうこうしているうちにオスカルの体を軽く持ち上げるとアンドレが浴槽とオスカルの間に体を滑り込ませた。あっという間にアンドレの膝の上に抱きかかえられていたオスカルの背中に引き締まった筋肉の感触が伝わってくる。オスカルの心臓がどくんどくんと高鳴って湯船に波紋を作るのではないかとふと思った。

アンドレは石鹸を掌で泡立てオスカルの体を優しく洗った。暖かく力強い掌が体中を愛撫する様に滑らかに走る。オスカルの呼吸が心持ち早くなって来た。アンドレの体も愛する人の存在を意識して自己主張し始めた。 
「オッと…もうこれ以上は無理だ!」 
アンドレは少し後ろめたそうに微笑むと浴槽から立ち上がった。一人残されたオスカルは突然寂しくなって自分も立ち上がった。アンドレが柔らかいタオルでオスカルを包むと自分の事はおかまいなく丁寧にオスカルの体を拭いて行く。
「もう用意はできているよ。」
そして寝室の扉を開いた。

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Missy

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