四旬節  -Lent-(6)… そして復活祭 (Easter)  (おまけ)

その夜オスカルは寝台に横たわるアンドレの隣でアランからの手紙を読んだ。

「隊長とアンドレ、

先日はたいした代物を有り難うございます。おかげで遺族の為に何かしてあげる事ができ光栄です。酒好きの隊長が自分では一口も飲まずに送って下さった貴重な酒は闇市でできるだけ高くふっかけて....おっと、こういう事はあなた方が知らない方が良いでしょう。とにかく皆とても助かりました。皆に変わってお礼を言わせてください。

それとアンドレ、 フランソワの弟の件は手筈を整えた。あの子はおまえの事をよく覚えていたぞ。兄貴の慰霊祭の時に優しくしてくれたってさ。お前って本当に良い奴だな。隊長がおまえにベタ惚れする訳だ。

それでは体に気をつけてお元気で。

アラン」


アランらしく短くて飾りけの無い手紙に二人の心が暖まる。

「フランソワの弟の件とは何のことだ?」 
「ああ、顔見知りの元ジャルジェ家お抱えの靴屋にあの子の事を頼んだんだ。あたらしい靴が必要になったらそこに行って新しいのに変えてもらう。支払いはこちらで引き受けた。」 
「それは名案だ!」
「フランソワもきっと喜んでくれていると思う。」 

オスカルの手には人肌に暖められたコニャックのタンブラーが握られていてその琥珀色の液体の芳香を満喫するようにうっとりと目を細めていた。
「どうだ、味の方は?」 
「ああ素晴らしい。まろやかでコクがあって。」 
「良かった、お前が気に入って。」
アンドレが満足げに微笑んだ。するとアンドレの顔に甘い香りの柔らかな黄金色の糸がふわりとかかったかと思うとオスカルの体の暖かさが腰に伝わってくる。アンドレにまたがって座ったオスカルがアンドレの胸のボタンを一つずつ外す。


 
「......イースターバニーにプレゼントのお礼はまだだったな.........」






あとがき: 現在ではコニャックと言う名前はコニャック周辺で産出されるブランデーのみに使われます。 実はコニャックとシャンパーニュはパリを挟んで逆方向にあります。従ってシャンパーニュでつくられたブランデーは本当はただのブランデーなのですが作者の好みと偏見で勝手にコニャックにしてしまいました... 

 

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Missy

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